第9号
 
(前号より続く)

心の器を浄めんためには、悪しき感情、願いを抱かず、ことばを慎み、改め直し、ただに祈れよ、人の幸。
その後心に余裕のあらば、神に祈れよ、人の全ての、繁栄、幸福、平和と安寧。
なれど、忘るな、過つなかれ。人の始めになすべきを、第一にせよ、何よりも。
始めになすべき、神への感謝を。神への感謝と霊行を。
霊行忘れて、一日を送るな。怠る一日もなきように。
厳しきなれども霊行こそは、人の始めの神への報恩。

始めに行い、終わりに行う。最初と最後の神への感謝。
昔の人の心に帰れ。
夜明けとともに、日に向かい、祈り捧げて神と交信、交流深めて、一日を働き、働き終えて神に感謝し、眠りとともに、魂休めし。
さにて心は浄められ、新たな命を吹き込まれん。
日々あらたかな霊験賜り、人は容易に、生を生きなん。
一日一日が人生なり。人生長けれ、生きるに短し。
生まれて死ぬるも瞬間の夢。なすべき行の一つさえ、汚れ一つも浄め得ず、死にての後に後悔せんを。

一日を生きよ、全てを懸けて。
一日も無駄に、疎かにすな。一日の無駄は、一生の無駄。
無駄なる時を、弄ぶなよ。命を込めて、魂注ぎ、心磨けよ。傾けよ。己の行に心血を 注ぎて励めよ。魂入れよ。
魂こもらぬ行いならば、何もせぬのと同じなり。
神の心を喜ばせ、楽しませるは、人の真の、命こめた行いなれば。
人の祈りも、奉納も、人の命の代わりなり。なれば徒に行うなかれ。
魂抜けし祈りの声は、空ろな音のみ虚空に響き、霧のごとくに散りて消えなん。
心こもらぬ奉納供物も、ただに物質、金銭のみにて、汚れ曇りを増す素ならん。

心傾け、命を注げ。魂刻みて、練磨せよ。
厳しく鍛え、繰り返し、火に灼きてこそ、鋼は強し。
鍛えぬ刀は脆くも折れて、唯の鉄屑、用をなし得ぬ。
神の御用をなす者たちよ。己鍛えよ、鍛えぬけ。
途中にめげて投げ出す魂は、元より使わぬ、神は選ばぬ。
選ばれ、賜り、課されしみ役を、喜び励みて、己鍛えよ。
苦しく辛く、険しき坂をも、神の光に導かれ、一歩一歩を踏みしめて、登らば、いつかは 辿り着きなん。
神の栄光賜りて、神を信じて行えよ。神を疑い、蔑ろにすな。
神の心を空しく扱い、神を軽んじ、過つなかれ。神を敬い、礼を尽くせよ。
神の心を厳しく保て。己の内に、内なる魂に。

神の心を過つなかれ。己の我欲の少しも入らば、神を過つ、見失う。
神を失いさまよえる、無数の魂を心に浮かべよ。
救わる術さえ適わずに、光 求むる哀れな魂よ。
一度唱えて、口にせば、神の光も届かんものを。
自ら堕ちるが 煩悩苦悩。神を求めぬ心の闇は、ますます神から遠ざかりゆく。
光灯せよ、心の内に。神の光を求むる前に。己自ら、光を灯せ。
光は届き、神の光と、相和し、高まり強まらん。
光と祈りと、感謝の波動を、神に合わせて、賀して謳わん。命の喜び、生の輝き、光賜る恵みに感謝を。

神に感謝を捧げよ、祈りて。祈らば、命は高まりて、魂浄まり、相和さん。
光とともに、命の波動も、神に協和し、振動始めん。
神の光の波動に触れれば、命高まり、さらに浄めん。浄め高めて、さらに外へと、光広がり、残さず浄めん。
浄め残すはなきまでに、浄め尽くして、み役を終えん。
最期の祈りを捧げて帰れよ。
神に心を全て預けて、み役を残さず果たして戻れ。
神の心に送りて届けよ。
神の心に届けんためには、神の心に高めんことを。
己の心を、魂を、さらに高めて、禊ぎゆけよ。
神の心を我がものにせよ。
神の心を顕す者なれ。
神の心を謳う者なれ。
神の心と遊ぶ者なれ。
神の心と向き合いて、恥じることなき魂なれよ。
さにて終わる。