兼務社紹介

金刀比羅神社  中央区新川2−15−14
 全国各地から広く信仰を集める「こんぴらさん」。その本社は四国の香川県の讃岐平野を見降ろす琴平山(象頭山)の中腹に鎮座しています。主祭神の大物主神は国土の開拓に努め、病を癒し、薬を与え、災いを除くなど福や徳を与えられる神様であり、海の彼方から現れた神様であることから、海上の守護神としても昔から広く信仰されてきました。
 また一説には仏教における十二神将の筆頭・宮比羅大将(インドではクンピーラ)のことで、般若守護十六善神の一に数えられる守護神であり、それが船の守り神として日本に伝えられたともいわれています。
 中央区新川に鎮座する金刀比羅神社は天保年間(1830−44)讃岐本宮より武蔵国山岡吉右衛門邸にはじめて鎮座したと伝えられ、明治8年10月当地へ遷座されました。東京大空襲により社殿が焼失しましたが、昭和23年に社殿を再建、その後昭和41年に正面鳥居、玉垣が新設されました。
 例祭は1月10日、5月10日、10月10日の年3回で、様々な人が参加できる催しを行い、その活動を通して氏子ともども崇敬心を高めています。この地域は企業の多い土地柄で町と企業とがお祭りを始め様々な行事を通じて交流を持っている地域でもあります。
 また、金刀比羅神社の鎮座する場所は松平越前守下屋敷があったことから旧町名を越前堀二丁目と呼んでいました。その名残は町会名「新川越二町会」に残されています。