横綱力士碑にその名を刻む

 江戸歓進相撲ゆかりの当宮で去る十月四日、第六十九代横綱白鵬翔関の横綱力士碑への刻名奉告祭と奉納土俵入りが斎行されました。
 日本相撲協会の北の湖理事長を始め役員・協会関係者参列のもと紋付羽織姿に威儀を正した白鵬関は神妙な面持ちでご神前での刻名奉告祭に臨み、その後に横綱力士碑へ場所を移して自分の四股名に槌と鑿で打ち納めを行いました。
 引き続き、化粧まわし姿になった横綱は太刀持ち安美錦関、露払いに龍皇関を従え、社殿に向かい土俵入りを奉納。平日ながら白鵬関の雄姿を一目見ようと詰めかけた五百人を超える観衆が見守る中「よいしょ!よいしょ!」の声援を受けながら、攻撃の型と言われ、勇ましく迫力のある不知火型の土俵入りを披露しました。
 待望久しい新横綱となった白鵬関。今後とも精神一到、益々の精進で歴史に残る大横綱を目指して欲しいものです。